代表の北原です。

2014年4月のWindows XPサポート終了が迫る中、XP搭載のクライアント製品を少なくすべく環境移行の案件を多数手掛けるようになりました。そうでなくてもクライアントの台数が多いお客様先では、年中何らかの環境移行を行っています。

この移行作業で、外付けのHDDを持ち込んで移行元から一旦コピー、移行先へコピーの2段階で移行する方法を採用しているSIerもあるようですが、あまりにデータが多い場合や特別な理由が無い限り、弊社ではクライアントPCの環境移行に外部ストレージを使用しません。

作業に使用したそのストレージ、まさかSIerの作業員が持ち帰るのでしょうか?暗号化されていれば別ですが、これは極めてあり得ないことです。その時点で、情報漏洩ですよね!?

”ストレージ”といえば、USBだけではありません、ファイル共有サーバーがあるオフィスではこれを利用する手もありますが、転送速度の観点で効率が上がりません。

そこで、この2種類のデータリンクケーブルを共用機材として用意しています。

USB Data Link Cable

最初はREX-KMSU1 1本でしたが、好評だったことと2台以上を並行して作業することもあることから、後でSUGOI CABLE Z SGC-20ULKZ も導入してみました。後者の方が小型でとても扱いやすいですが、機能はどちらも変わりません。

これ以外にも実は様々なデータリンク・ケーブルが販売されているのですが、ここに挙げた製品が特に素晴らしいと思う点は、mini USBケーブルを着脱できる点です。標準で1.5mのケーブルが添付しており、着脱出来ない製品もこのくらいの長さですが、お客様先の作業ではこれが長すぎるのです。短いmini USBケーブルを用意すれば荷物が少なくて済みます。あと、取り替えが出来る点もポイントです。ACアダプタも同様ですが、長らく持ち運んで使用していると、着脱出来ないケーブルの付け根が断線してしまうことがあるからです。

操作は至って簡単で、移行元と移行先の2台にそれぞれ接続するだけ。Windows Vista以降ではアプリケーションが自動起動しない場合があるので、その場合は「コンピュータ」から適宜起動してあげる必要があります。

時折相性で、接続した両方のマシン、特にノートPC同士で富士通製品が混ざると、内蔵のタッチ・パッドが利かなくなることがある様です。富士通製のノート型製品はUSBマウスを接続すると内蔵のタッチ・パッドが自動的に無効になりますが、このドライバが影響している様です。従いこの組み合わせでなくても、効率を上げるためにいつもマウスを持参しています。

接続したマシン同士でキーボードとマウスを共用出来る点もポイントです。例えば2台のノートPCにこれを接続しておけば、左側PCマウスとキーボードで右側PCを操作出来ます。もちろん、この逆も可能です。常時2台を用途に応じて使い分けたり、片方のPCをどうしてもネットワークに接続出来ない事情がある場合のデータ共有をセキュアに行えます。

おすすめです!