こんにちは、北原です。

とても過ごしやすい陽気になって参りました今日この頃、個人的にはこの時期が一年を通じて一番好きです。(春も良いのですが、極度の花粉症持ちなので秋が好きです)

新製品がお目見えする時期でもあり、展示会に足を運ぶことが多くなるのですが、先日お邪魔したある展示会に出展されていたパンドゥイットさんから、こんな一品をサンプルでいただきましたので紹介します。

PANDUIT PSL-DCJB

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PANDUIT社と言えば、ケーブルや末端のコネクタ他、配線に関わるありとあらゆる工具や資材を生産されている、恐らく世界トップクラスのメーカーです。日頃何気なく使用されているLANケーブルも、専門の業者さんによる施工のものでしたらこのメーカーの材料が使われているかも知れません。

中小企業のLANで起こりがちな、原因こそ最も些細なのに影響が大きいトラブルの代表は、「ループ結線」であると思います。床に転がっているどこにも接続されていない様に見えたケーブルを、スイッチング・ハブの空いているポートにスタッフのどなたかが何気なく挿してしまった、ことで起きるケースが多い様に見受けられます。この接続によっていわゆる「ブロードキャスト・ストーム」が発生してしまい、たちまち社内LANの帯域は行き場のないパケットで占有されてしまい、「ダウン」してしまいます。

ビジネス向けのL2スイッチ製品であれば、ポートを無効に設定しておくことも容易ですし、最近はアンマネージ製品単体で「ループ検知」機能を搭載する製品も増えてきました。しかし、予算の関係や近くの量販店などで容易に入手出来るという理由から、アンマネージタイプのスイッチングハブが各島に設置されているケースは少なくありません。その場合でも、不用意にケーブルを空きポートに挿せないよう、塞いで鍵を掛けておく製品も確かにありましたが、思いの外高価でした。

今回ご紹介します「PADUIT PSL-DCJB」シリーズは、価格と機能のバランスが取れた導入し易い製品ではないかと思います。

頂戴したサンプルは1コ入りですが、ジャック・ガードと取り外し用治具がセットになっています。

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実際にスイッチのポートを塞いでみましょう。

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付属している治具なしでは取り外すことが出来ません。

取り外しは、前面の穴に専用治具を挿して抜くだけです。

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鍵式ではないので、付属の治具を持っていれば容易に外すことが出来てしまうわけですが、抑止力としての効果は期待できます。ポート数が多いスイッチには空いているポート分必要になるので、1コあたりの価格が安価であることも重要です。

写真の赤を含め全8種類のカラバリがありますので、VLANを切っている環境ではVLAN ID単位に使い分けるのも良さそうです。

ループ結線によるトラブルを既に経験されている環境にも、これから起きてもおかしくない環境にも、まずは安価に「予防」を始めてみてはいかがでしょうか。